ぬるぬるした栄光☆^^
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うなドン 南の楽園にょろり旅 (2011/02/18) 青山 潤 商品詳細を見る |
なんか数年前東大の研究チームが長年謎とされてきたうなぎの産卵場所を特定した、というニュースがあったね。
これはその東大うなぎチームの冒険と探求の日々を描いてますが
決して栄光は描かれておりまへん☆^^
研究オタクたちの無謀で無私なありさまをあるがままに・・・
東大なんか理知的で高邁なひとしかいないと思い込んでいたので
バックパッカーみたいな姿で不器用なまでに旅を続ける彼らの言動を見ると
「なんだ、東大も普通のいまどきの若者か」と一瞬思うけど
旅の目的である未知のうなぎ標本採取のためだけにここまでの苦難に耐え忍べるのは
さすが東大・という気もした。^^
しかし学究の徒というのは貧しいのが相場とはいえ
ここまで貧乏旅を極めているとは思わなかった。
アフリカの奥地で地雷まみれの地帯を横断したり
野生の象に踏み潰されそうになりながらひたすら目的のうなぎを求める。
飲み水や食料も必ず充分ではなく「この子たち生きて帰れるのかしら><」とはらはらしましたの。
でも考えてみたら地元の人が飲んでもなんともない生水すら飲めない現代日本人の虚弱さもふがいないかな?
ほかの国より日本という国は人を甘やかしすぎてきたのでは?と不安になるけど
こんな風に歯を食いしばって功績を残してきた過去の偉人たちの苦労に思いをはせてみたり。^^
旅行記や冒険エッセイとかわりと好きでよく読むけど
人生そのものが旅なのかも、とか
どんな苦労もその人の経験スキルになるつーか
ひとごとだから笑えるのかもしんないけど
肩に力が入りすぎない、気楽に読めるのに爽やかな印象を残す本でした。
あ、続編はちょっと目的以外の魚たちに残酷な印象><。らったけろ
『このあとスタッフがおいしくいただきました』的な欺瞞の無さが正直でいいと思った。
誰も彼もにはいい顔できねーよな!
(かといって目的のために悪人にもなりきれない中途半端さがいとしい☆)
さあ、あの栄光をつかむんだ!!(ぬるぬるしてるけろ^^)
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