肉体の華/剛しいら
剛しいらさんには珍しい?洋風ファンタジーでした。
次期王位を継ぐ王子×清廉な美貌騎士で
「騎士は王と結婚する」というフレーズ?が何度も出てきて
そのすべてを捧げる勢いの騎士ちゃんでした。^^
騎士ちゃんがジプシーの魔女bbaに呪われてしまって全身に赤い華のような痣が咲き乱れ
それを解くのはただ一人の恋人の愛咬、ちゅうことで
全身にちゅっちゅして美肌が復活していくのはよかったのけど
せっかく?の騎士設定で隣国と戦争中なのに勇ましいシーン皆無が物足らないわ><。
美男王に横恋慕する隣国の醜王×美男王の弟?(嬰児期にすりかえられたぽい)がかなCC!
誰にも愛されずにひねてった魔女もかわいそれした・・・。イヤヌ!
ファンタジーだからこそ幸せな結末が見たいし
そのために誰か不幸になるのもいやだなあ。めそり★
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天使は罪とたわむれる/剛しいら
安定の剛しいらセンセ・読ませるナア!^^☆彡
主人公は天使のような美貌に悪魔のごとき頭脳の持ち主でモラル?ナニソレな子です。
三歳にして大泥棒、おばあちゃまの金庫からお金や指輪をくすねることを覚え
美貌のママはいわゆるプロ彼女で後妻業な男を渡り歩く魔性の女。
(大学教授→整形外科医→建築家→パチンコチェーン会長と四回結婚した凄腕)
・・・ヴィーナスとエロースみてえな親子やんな!無敵杉^^
主人公・安寿(あんじゅが本名だけど学校ではヤスヒサと名乗る)は三番目のパパに執着されててうんざり。
とっくにバージンでもチェリーでもない安寿を天使のように讃え
ママとは別れてもストーカー化して恋人になってくれ!と付きまといます★
それは相方の九馬と撃退?しますが・・・・
九馬も安寿の信奉者で共に東大入学するほどの頭脳派イケメンで学生チャンピョンなボクサーだったりします。
九馬は安寿の恋人になりたいんけど安寿はママを見てきたせいか恋愛やセックスを軽んじてる子で
だからか逆に九馬にはなかなか最後まではさせません。エロいですね!
(したらしたで首絞め臨死体験にハマっちゃう困った子)
そんな愛を知らずお金大好きタワービル買うんだお!(何百億?!)ていう無邪気で残酷な天使はどうなっちゃうのか。
株不正ロンダリングや新興宗教潜入など危ない橋もわたりまくるピカレスクロマンBL。
不思議と楽しいだけで終わるワンダーランド的な印象でした。
こんなママが悪役に描かれないで「真実の愛を求めてただけ」というのもすごい。(それも演技かも?)
関係ないが「天使は罪」でぐぐったら
が気になる。え?お料理バンドメン??
「ピッコロプリン」で動画検索したらとってもカオス・・・
MSSPって人気みたいけど金爆っぽい色物臭が・・・!^^
愛玩人形/剛 しいら
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あれれ?また人形師のお話だ☆
といってもこれも趣が違うからワンパ感はないけどね。^^
今回の受けは女系の裕福な家の御曹司・琴耶で
唯一の男子ながら家の厄を身に受ける「天児(あまがつ)」(厄除け人形的な?)と見なされてた子で
大事にはされてきたが期待もされずにきた深窓のお坊ちゃま。
趣味の人形づくりと和服の装いを楽しむことも祖父母に見守られてきました。
その奇跡のナデシコぶり?にホレてしまったのがフランス人実業家のジェラールです。
美人ぞろいの従姉妹たちに見向きもせず琴耶に理想の稚児若衆を追い求める情熱ぶりが
現実離れしたトンデモセレブで
琴耶の部屋と人形制作アトリエまで寸分たがわず再現してまで琴耶を得ようとしたり
それをある意味当然のように受けそれ以上も平然と要求する姿が貧乏人には目を見張るばかりで・・・・。
でも人形のように感情表現の乏しかった受けが
愛を知って人間らしい表情を増やしていく姿が感動的でした♪
超おぼこな受けをじっくり慣らそうとする淫具シーンもみだらでよかったス。ムホ☆^^
ブロンズ像の恋人/剛しいら
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ピグマリオン神話をモチーフにしたお話。
コミュ障ぽい造形芸術家がある日美しい青年を見かけ
その姿を写し取ろうと粘土をこねて等身大の像をつくろうとします。
やがてその像が話しかけてきて・・・・という、ちょっとゾクッとするサイコサスペンス(?かな)。
裕福な資産家の一人娘だった母に洋館に閉じ込められるようにして育った真砂は
ペットのように溺愛されていましたが
その実母のエゴで産み落とされ、ペットのように装飾品のように扱われていた。
(おそらく父とも愛は無く、美しい子供を得るために性交した?)
その母も亡くなり朽ちかけた洋館で一人創作活動をしながら話しかけてくる幻影とは
おそらく自分のペルソナであるとともに母の亡霊でもある、という構図が
山岸涼子の名作・「スピンクス」を思わせます。
美人だった母が美意識の粋を凝らした洋館で育った真砂ももちろん美人さんなのですが
彼が一目で魅了された攻めもまたドイツクォーターで塑像のように美しい肉体の持ち主でした。
その彼・良平も真砂に惹かれ、自分の像を勝手に作っていることを知り・・・・
32歳のセミプロ芸術家でありマネキン製作会社に勤める真砂と
そこで配送バイトをはじめた20歳の苦学生・良平。
アンバランスなようで緻密なバランスでつりあう二人が見事です。
仕事に集中すると掃除も食事もそっちのけになってしまう真砂の屋敷をどんどん片付けて
人並みな暮らしをさせる良平。
汚部屋を掃除してくれる攻めは好感度ウルトラMAXですよね☆
かわいさんの「猫遊」や榎田さんの「きみ息」を引くまでもなく。^^
変わったテーマでBLにしては糖度は低めのテンションなのに毎回ハッとするような物語の構築力、
剛しいらという作家にマンネリは永遠にこないのか・・・・!(惚)
我が儘な皇太子は恋着する/剛しいら
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ありゃ、スピンオフ?
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の主人公が身代わりを務めた王子様が主人公のお話やって。
(王子なのか皇太子なのか・・・^^)
東南アジアの小国、ガライ王国はフランスから独立してまだ20年ほどの国だが
豊富な地下資源と勤勉な国民性で豊かな国である。
その世継ぎの皇太子・イーシュダットはフランス人だった祖母の血も混じり天使のような美貌と
誰からも愛される機知の持ち主だった。
5歳のときに出会った軍大将の息子・チヤベスに恋していた・・・!
はい、子供のころからお気に入りだった5歳年上のチャベスを親衛隊長の座を与えて留学先で
セックスの相手までさせてた我が儘王子様です☆^^
チヤベスも美しい王子に欲望してましたがそれは許されないことだ・・・と抑えていたのですが
王子から強く望まれては拒むことすらできません★
これがバレたら死刑になってしまうとしても、互いの気持ちは抑えられないのです。
この国の相続慣習がちょっとめんどくさくて
長子が全てを相続して家族を養う義務を持つのは家長制の結束を保つ意味でわかるけど
長子がその権利を他の兄弟に譲ることはできなくて跡継ぎがいない時は家族親族で平等にわけあう・・・って
夭折したりすることはなかったのかしら?
だもんでチヤベスを愛しながらも身分を捨てることを許されないイーシュダットは苦悩します★
チヤベスも命に代えるほどにイーシュダットを熱愛しているのですが
国元では存分に愛し合えないので、日本に短期留学の名を借りて羽根を伸ばしに?来たときに
事件に巻き込まれます。そこには以前王子のダミー役を務めたヒカルと恋人の星月もいて・・・・?
・・・という活劇風味☆^^
身分差モエがおいしゅうございまんた!
(受けがベッドでも命令口調)
攻めの忠誠心と恋心の融合した感じもたまらんし。忠犬攻め~☆軍服ハァハァ!
濡れ場は少なくは無かったけど
愛欲の限りを尽くしたっぽい、フランス留学時代のエピソードがもうちょっと読みたかったわん。
(王子さまがハシタナイ!・・・ということでオフリミット?)